灯りはそのままに

なんだか、信じられないような話だが、まだ短い付き合いとはいえ、シュウジは私を欺くようなことをする人じゃないことぐらい、とっくに知っていた。


「私が心を閉ざしてた理由、まだ話したことがなかったね」

「心を許してくれるのは嬉しいけど、思い出したくないことなら無理に言わなくていいんだよ?」

「そうね、確かに思い出したくないことだけど⋯⋯」

子供の頃、執拗に男子からいじめられたこと、痴漢被害やその時の警官の対応など⋯⋯そのうち、男の人が嫌で仕方なくなったことを打ち明けた。


「そっか⋯⋯一人で辛い思いしてきたんだな。何も知らなくて、しつこくしてごめん」

「そんな、しつこいなんて思ったことないよ。ただ、私と仲良くしてくれる理由が全くわからないとは思ったけどね⋯⋯。あと、男嫌いなのに矛盾してるけど、初めてボーイフレンドができて嬉しかったのは本当だし」