灯りはそのままに

「あのさ⋯⋯。彼女が調子悪いから、皆から離れて休んでることぐらい、見てわからないか?人の邪魔してないで、自分の連れのところに戻れよ」

いつも優しいシュウジとは思えぬ、冷たい言葉に驚いてしまう。

「だって、ああいう俺様タイプって、結構疲れるのよねぇ」

「馬鹿馬鹿しい。自分で決めた相手だろ」

こんなシュウジは見たことがない⋯⋯。

沼田さんという女の人は、私を品定めするように見た。

「へーえ⋯⋯まさか、こういう女の子が趣味だとは知らなかったわ。まだ子供じゃないの」

「あんたには関係ないことだ」

「その子、ただの友達か従妹だったりして」

酷く苛ついた様子で、シュウジは彼女から目をそらした。

沼田さんはクスクス笑い、

「図星なんでしょ?強がっちゃって。私ね、高山くんを捨てたこと、ちょっと後悔してたのよね」

ああ⋯⋯やはり、予想通りだった。