ある日の夕方──

気怠げにベッドに横たわっていると、着替えを終えた女が振り返った。

「ねぇ、次はいつ会える?」
「連絡する。」

否定のつもりで言ったが、女はまたねと言って笑顔で部屋を出て行った。

「はぁ……」

スマホを取り出して適当に検索していると、メッセージが届いた。

『今から行っていい?』

イチカからだ。

『おー』

返信した俺は、起き上がってシャワールームへ向かった。

イチカは俺の幼なじみ。
なんでも相談してくる友達だ。