「君が犯人か!」

朔紅は銃を抜いたが、虹輝は全く動じない。

「犯人だなんて酷いですよ!僕はただ、朔紅さんに素敵なゲームを用意しただけなんです♪」

虹輝は踊るように語り続ける。

「ルールは簡単!朔紅さんが正義を貫けば貫くほど、大切な人が一人ずつ消えていくんです!」

その瞬間、朔紅のスマートフォンに動画が送られてきた。画面には縛られた雅紅が映っている。

「え、僕いつの間に!?」

現場にいるはずの雅紅を見回すと、そこには精巧な人形が転がっていた。

「あはは!どうですか?僕の手品!」

虹輝は手を叩いて喜んでいる。

「雅紅を返せ!」

「だーめ♪ 朔紅さんが捜査をやめれば返してあげますけど、それじゃあ他の人がもっと死んじゃいますよね?」