ロールキャベツ男子って、そういう意味じゃないと思います。

 私は、屋敷の中に部屋を与えられて、そこで寝起きすることになった。やることと言えば、掃除をしてロールキャベツを作ることくらい。

 広いお屋敷だから掃除は大変だけれど、やっていることは家にいた時と同じだ。そんな生活を繰り返していると、私はどうしてここにいるのか、わからなくなってきた。

 私は生贄としてここへやってきた。いつかレオ様に身を捧げることになるのだろうか。それとも、永遠にロールキャベツ係としてここに住むのだろうか。

 そんなことを考え始めたある日のこと。いつものようにレオ様とロールキャベツを食べていると、レオ様はふと手を止めた。

「ねぇ、リゼルは何かやりたいことはある?」
「やりたいこと……ですか?」
「学校の先生になりたいとか、たくさん編み物をしたいとかさ。」

 私は目を見開いた。それは、以前将来の夢として考えていたことだった。

「そんなことを考えたこともありましたけど……」
「今は違うの?」
「そうですね。今は特にありません。」

 夢や希望を抱いたこともあったけど、生贄になると決まってから捨ててしまった。

「じゃ、決まったら教えて。」

 レオ様は、私の夢を聞いてどうするのだろうか。私はよくわからなかった。