残り1時間。鬼の追跡は苛烈を極め、仲間同士の疑心暗鬼もピークに達する。瑚生は虹心を人質に取り、紅稀に取引を持ちかける。「虹心を助けたければ、俺と組め」紫耀は自ら鬼を誘い込み、紅稀を庇うために犠牲になろうとする。
だが、紅稀は諦めない。サッカーの試合で培ったチームワークを信じ、仲間を再び一つにする。「俺たちは幼馴染だろ! 誰も見捨てねえ!」彼の叫びに、虹心は涙を流し、紫耀は覚悟を決め、瑚生も心を動かされる。
最後の戦いで、紅稀は鬼を誘導し、紫耀の罠と虹心の機転で動きを封じる。瑚生のバスケで鍛えた跳躍力で、鬼のコアを破壊。ついにゲームは終わるが、ミスターマックスは姿を消す。「また会おう、紅稀君」とだけ残して。