「へぇー!うちで堂々と浮気ですか…勇仁」
「「恵美?!」」
「お帰り。恵美ちゃんもうちでご飯食べる?」
帰省した恵美の仁王立ちと顏の鬼感がやばい。
「恵美~、冗談だって」
「知ってる!」
鬼の形相から微笑んで勇仁くんの横にチョコンと座った。
「二人も仲良いよね~」
私の代わりに恵美は色々と動いてくれてその間に勇仁くんと意気投合。
そして最近付き合うことになったらしい。
「食べる。環希ちゃんのかき揚げ最高だもん。その前に初果にお土産だよー!課長から」
紙袋の中身は塩大福!とおもいきや…中身は100%のオレンジジュース。
私に体重増加は致命的だもんね…産んだら食べまくってやる‼
「課長にも感謝だな…」
久しぶりに凄く会いたくなった。
ーガラガラ
「初果ちゃーん居るー?」
「はーい!居ますよー」
「道聞かれたから連れて来たよ~」
私にお客さん?
この場所を知ってる人は食卓を囲んでる。
じゃあ、誰?!
玄関の開く音と近所のおばちゃんの声とドタドタと聞こえて来た足音。
「初果、逃げろ!」
さっき帰ったはずの七織さんが血相を変えて障子を開けた。
「七織、邪魔‼あんた探したわよ‼何、逃げてくれてんの」
ひぃぃいぃ‼
かっかっかかか川崎さん!?
どういうこと?!
「おおお、お金なら今すぐ返しますから‼」
「心配するな。お金は俺がもう返してる!」
「お金の話じゃないのよ!バカじゃない?」
社長の彼にバカって言えるって強すぎる!
今日も綺麗なお顔にベージュのスーツが良く似合う。
ハッキリズバっとした性格なのを知ってたから一方的に連絡入れて逃げたんだけど早くも捕獲された。
「本当にすみません!許して下さい‼」
自分でも何故謝ってるのか意味が分かんない。
ただ謝っとけば“どうにかなる?”と言う適当な思いつきで頭を下げまくる。
「許さないわよ。こんな所まで私を来させて!でも…まぁ、」
「触っても良い?」と呆れた表情から薄っすらと微笑んだ。
「…は…い。どうぞ」
何がなんだか分からず返事をするしかない。
「順調そうね」
しゃがんで優しく私のお腹に触れる。
その顏は菩薩様並みの母性を滲ませてる。
「怒らないんですか…?」
敵扱いもされなかった私の前で膝をついてお腹に触れるって誰が予想出来る?
「何であんたに怒るのよ」
急に立ち上がって私の肩をポンと叩いた。
川崎さんの行動と言動が理解出来ない。
「妊娠は喜ぶことでしょ。怒ってるのは私に黙ってスイーツの専門店を作る甘い考えに怒ってるの」
天水のスイーツを熟知し企業の講演会にも呼ばれる彼女。
「そこですか…?前に送ってきた結婚指輪を嵌めた彼との写真とか嫁バトルとか…は?」
「あれね、ムカついたのは本当よ。まだ居るかも分からない子供の為にプレゼントのクマを選ばせて運ばされたのよ?!奥様公認の嫁候補の私に!だから嫌がらせに撮って送っちゃった」
捲くし立てられて送っちゃったって言われたも…。
「嫁候補ってお前達の勝手な考えだろ」
疲れた表情の彼に「はぁ?」と川崎さんは引くような人じゃない。
「七織さん…あのクマ私の誕生日プレゼントでは…?」
あの大きいクマは…。
「いや…初果の様子を見てたら妊娠してるかもって。だからまあ…でもプレゼントは」
「スイーツの専門店がプレゼントなんだよね!ゼリー好きのあんたの為のお店をずーっと計画してたって言えば良いじゃない」
「そうだけど、」と呟いた彼は参ったと頭を下げた。
「七織さんありがとう。そして川崎さん、本当にすみません…こんな何か色々迷惑おかけして」
川崎さんの言葉はキツいけど目線も私に触れる手も愛情深くて心から謝りたくなった。
「お互い思いあってるとこを散々見せつけられたし、そこに私も割り込むなんてダサいことはやらないわ。プライドが許さないの」
苦笑いを浮かべた川崎さんと眉間にシワを寄せた彼は睨み合ってる。
「「恵美?!」」
「お帰り。恵美ちゃんもうちでご飯食べる?」
帰省した恵美の仁王立ちと顏の鬼感がやばい。
「恵美~、冗談だって」
「知ってる!」
鬼の形相から微笑んで勇仁くんの横にチョコンと座った。
「二人も仲良いよね~」
私の代わりに恵美は色々と動いてくれてその間に勇仁くんと意気投合。
そして最近付き合うことになったらしい。
「食べる。環希ちゃんのかき揚げ最高だもん。その前に初果にお土産だよー!課長から」
紙袋の中身は塩大福!とおもいきや…中身は100%のオレンジジュース。
私に体重増加は致命的だもんね…産んだら食べまくってやる‼
「課長にも感謝だな…」
久しぶりに凄く会いたくなった。
ーガラガラ
「初果ちゃーん居るー?」
「はーい!居ますよー」
「道聞かれたから連れて来たよ~」
私にお客さん?
この場所を知ってる人は食卓を囲んでる。
じゃあ、誰?!
玄関の開く音と近所のおばちゃんの声とドタドタと聞こえて来た足音。
「初果、逃げろ!」
さっき帰ったはずの七織さんが血相を変えて障子を開けた。
「七織、邪魔‼あんた探したわよ‼何、逃げてくれてんの」
ひぃぃいぃ‼
かっかっかかか川崎さん!?
どういうこと?!
「おおお、お金なら今すぐ返しますから‼」
「心配するな。お金は俺がもう返してる!」
「お金の話じゃないのよ!バカじゃない?」
社長の彼にバカって言えるって強すぎる!
今日も綺麗なお顔にベージュのスーツが良く似合う。
ハッキリズバっとした性格なのを知ってたから一方的に連絡入れて逃げたんだけど早くも捕獲された。
「本当にすみません!許して下さい‼」
自分でも何故謝ってるのか意味が分かんない。
ただ謝っとけば“どうにかなる?”と言う適当な思いつきで頭を下げまくる。
「許さないわよ。こんな所まで私を来させて!でも…まぁ、」
「触っても良い?」と呆れた表情から薄っすらと微笑んだ。
「…は…い。どうぞ」
何がなんだか分からず返事をするしかない。
「順調そうね」
しゃがんで優しく私のお腹に触れる。
その顏は菩薩様並みの母性を滲ませてる。
「怒らないんですか…?」
敵扱いもされなかった私の前で膝をついてお腹に触れるって誰が予想出来る?
「何であんたに怒るのよ」
急に立ち上がって私の肩をポンと叩いた。
川崎さんの行動と言動が理解出来ない。
「妊娠は喜ぶことでしょ。怒ってるのは私に黙ってスイーツの専門店を作る甘い考えに怒ってるの」
天水のスイーツを熟知し企業の講演会にも呼ばれる彼女。
「そこですか…?前に送ってきた結婚指輪を嵌めた彼との写真とか嫁バトルとか…は?」
「あれね、ムカついたのは本当よ。まだ居るかも分からない子供の為にプレゼントのクマを選ばせて運ばされたのよ?!奥様公認の嫁候補の私に!だから嫌がらせに撮って送っちゃった」
捲くし立てられて送っちゃったって言われたも…。
「嫁候補ってお前達の勝手な考えだろ」
疲れた表情の彼に「はぁ?」と川崎さんは引くような人じゃない。
「七織さん…あのクマ私の誕生日プレゼントでは…?」
あの大きいクマは…。
「いや…初果の様子を見てたら妊娠してるかもって。だからまあ…でもプレゼントは」
「スイーツの専門店がプレゼントなんだよね!ゼリー好きのあんたの為のお店をずーっと計画してたって言えば良いじゃない」
「そうだけど、」と呟いた彼は参ったと頭を下げた。
「七織さんありがとう。そして川崎さん、本当にすみません…こんな何か色々迷惑おかけして」
川崎さんの言葉はキツいけど目線も私に触れる手も愛情深くて心から謝りたくなった。
「お互い思いあってるとこを散々見せつけられたし、そこに私も割り込むなんてダサいことはやらないわ。プライドが許さないの」
苦笑いを浮かべた川崎さんと眉間にシワを寄せた彼は睨み合ってる。



