「こんにちは!小宮玲央といいます、精一杯働きますので、よろしくお願いします!!」


元気な自己紹介をした新入社員の子は、なぜかこっちをじっと見ている気がした。


「うわ〜〜犬系って感じですね」


と、紗良ちゃんが小声で話しかけてきた。


「ね…ちょっと苦手なタイプかも…」


「確かに先輩、年上の包容力ある人好きですもんね」


あれ…なんで知ってるんだろ?

「じゃあ〜西野」

紗良ちゃんと話をしていたらいつのまにか名前を呼ばれていた。

「へ??」


「小宮の面倒見てやってくれ」


「はい???」