嘘つきは恋の始まり

「それに、会社の社長は息子さんなんでしょう?」





「はい」





「息子さんが娘の面倒を見てくれるなら、娘も安心するでしょう」






「なら、いっそのこと結婚させるのはどうでしょうか?」





「五十嵐くん!!」



「はい!!!!!」



「いいよそれ!!!!!」



という感じの軽いノリで私たちの婚約は決められた。