世界は、きっと美しい。~屋上から飛び降りた先は、太陽を紡ぐ異世界でした~

深呼吸をして、大丈夫と心に言い聞かせながら、扉を開けた。

青が空に飛び散り、晴れ渡る。

薄く淡い水色が視界に映し出された。

木々が囁き、優しく揺れる。

もしかしたら、死ぬのかもしれない。

そう考えると、どんな生命の瞬きも強く感じてしまう。


「今日の落下地点は、炎岳(ほのおだけ)だって」

炎岳は5キロほど離れた地点にある活火山だ。

青色の山肌が特徴的で、観光地としても、多くの人に知られている。


「あと、どのくらい?」

少し疲れたなと思って、訊いてみる。

「半分くらいだな」


パシュ。

鋭い音が耳に響いて、心に危機感を生む。

「緊急事態だ。炎岳が噴火した」

声が震え、喉の奥からかすれたの絵が漏れる。


「それって、燈の玉取れるんですか?」

「近く、年か書いていないから詳しいことはわからないが壊滅的だろうな」


急ぎ足になって、予定より10分ほど早く着いた。

消防用のホースから水しぶきが上がり、盛んに消防活動が行われている。

一部の炎狩人と消防士によって、せわしなく進められていて、その近くを炎狩人や市民の方が不安そうに見守っている。

「すみません。今、どんな状況なんですか?」

「ああ。やはり、あの火山の中に燈の玉が落ちてしまったらしいな」

悶々とした焦りとともに、不安が高鳴っていく。