世界は、きっと美しい。~屋上から飛び降りた先は、太陽を紡ぐ異世界でした~

 私は、炎狩人になるための様々な学習を積み重ねてきた。

 そして、その成果を目に見える方体で発揮できる機会が一瞬間後に迫っている。

 定期テスト。

 筆記試験各50点計400点。実技試験400点。計800点満点のテスト。学年内で順位が付けられる。


 ヤイルは実技が桁違いに得意で、燦空は物事の吸収が速い。

 自分の取柄(とりえ)のなさに寂しさや劣等感を抱く。


 それでも、絶対と決めたからには、負けない。

 その為に、筆記教科はすべて教科書や講師が力を込めて、重要だよと言っていたところを丸暗記。

 分からない問題は、燦空や講師に訊いて、理解を深めていく。

 実技は、ヤイルと一緒に練習をしたり、朝のランニングをピッチやストライドに意識して、走ったり。

 上手な人の姿をしっかりと見て、ここが重要なんだなって言うのを呑んないメモに残して、様々な自洗を繰り返した。

 平日は授業と別に5時間、休日は12時間。

 食事以外の休みはなく、全てを定期テストのために費やしていく。


「桜夜は、本当に真剣だね」

 燦空がポトリとこぼした一言で我に返った。

「そうだね。私は、どんな未来になったとしても、できる限り、後悔したくないから」