世界は、きっと美しい。~屋上から飛び降りた先は、太陽を紡ぐ異世界でした~

「輝羽。どうして、ヤイルと関わらない方がいいの?」

「だって、自分の事しか考えてないんだよ。好き勝手に思ったことを話して、言われた人の気持ちとか、全く考えないし」

 確かに、ヤイルはマイペースだ。

 だけど、人のことを全く考えてないというわけじゃない。

「そんなことないよ」

「確かに、自分のペースで好きなように話すかもしれないけど、ヤイルは励ましてくれたり、一緒に喜んでくれたり、人のことを考えてるよ」

 虚を突かれたように、輝羽の動きが止まった。

「桜夜は、私たちよりも閃華の方が好きなの?」

「どっちって言うわけじゃないけど、ヤイルと関われないのは嫌」

 元の世界の私だったら、嫌なんて言えなかったと思う。

 我慢して、いいよだとか、大丈夫だとか。だけど、今回ははっきりと言った。


「わかった。閃華と話してみる。それでいい?」

「うん。ありがとう」

 笑顔で頷いて、その場を後にした。