世界は、きっと美しい。~屋上から飛び降りた先は、太陽を紡ぐ異世界でした~

 私は、炎狩人になれずに死ぬということ。

 初めて持ったこの夢は叶わないということ。

 私は、この事実を丸呑みするしかない。

 喉が苦して、むせながらも、我慢して飲み込むことしかできない。


 この世界を好きになって、希望を持ち始めたときに、なぜ神は絶望を投げつける。

 望まないことを押し付けて、それでも悪くないなって思えたときに、掌返し。

 もううんざりだ。

 この世界は美しくなんかない。


 ぐしゃぐしゃとした気持ちに駆られる。

 なにかを思いっきり殴りたい、そんな欲が湧きだす。

 その衝動を指の先に力を入れて耐える。

 声を押し殺して、流れ出てくる涙を乱暴に拭う。


 呼吸が、鼓動がどんどん速くなっていく。


 壊したくて、殴りたくて、逃げ出したくて、泣きたくて、消えたくて。

 何をしたいのか、もうよく分からなくなってくる。

 混ざりあった感情の波。

 布団を引っ張って、蹴って、涙を拭う。

 歯を食いしばって、どうしようとも涙は止まってくれない。

 バレたくない。

 自分が泣いていることを。

 その焦りに頭を掴まれながら、現実に打ちのめされる。

 泣き疲れて、頭が重たくなってくる。