世界は、きっと美しい。~屋上から飛び降りた先は、太陽を紡ぐ異世界でした~

 落葉が花びらのようにひらひらと舞い落ちていく。

 黄土色と赤色の葉が重なり合って、風に吹かれ、ざわめく音が囁くような音に変わっていく。


 端夜が持つ探査機は、四キロほど離れた地点を指さした。

 大きな敷地に囲まれた地点の中心に赤いランプが光る。

「ここは、確か最近できた遊園地じゃなかったか?」

「ああ。そうだな」

 ソルレア遊園地という、この国で一番大きな遊園地なのだそう。


 遊園地のゲートを三人で潜った。

 人の少ない遊園地というのは不思議な空間だった。

 もちろん他の炎狩人はいるが、てーめパーク特有のふわっとした非日常感がない。

 いつも通りの遊園地の景色。

 けれど、寂しい感じがする。


 そんな中でも、他の炎狩人さんたちは黙々と遊園地の隅々を探し回っていた。

 凄い集中力。

 私は、あんな風になれるのだろうかという、不安を抱いてしまう。

 必死に、一生懸命になれるのかという不安。

 小さく出たため息は静けさにかき消された。

「迅斗達は、あそこの迷路の中を頼む」

「了解」


 ソルレア迷路と、大きく書かれた看板を横目に迷路の中へ入っていく。

「今回は、迷路を解くわけじゃないから、全部の道を通らなきゃいけない」

 左右に気を配りながら、ゆっくりと進んでいく。

 そのスピードに耐えきれなくなったのか、「別行動の方が速いだろ」と、迅斗が言い、別行動になった。

「迷うなよ」


「さすがに、迷わないでしょ」

 冗談交じりに、笑って端夜と迅斗と分かれた。


 だが、笑っていたのも束の間、迷路に迷い込んでしまった。

 一応、燈の玉を見つけるためだから、隅々に気を配ってはいるけれど、同じような道ばかり通っているような気がして、不安でしかない。

 たかを括っていた自分が恥ずかしくなりながら、同じような道をぐるぐると回る。

「どこにいる」

 端夜の私を呼ぶ声が聞こえてきた。

「ここにいます。任務2の基地の近くです」

「わかった。動かずに待ってろ」

 よかった、そう、安心していたところに「わ」。

 迅斗が驚かすように大きく叫んで、、その後ろから端夜も顔をのぞかせた。

「バッシュ」

 迷路を出たとき、燈の玉が見つかったという通知が来た。