世界は、きっと美しい。~屋上から飛び降りた先は、太陽を紡ぐ異世界でした~

※虐めや自殺の描写が苦手な場合は、エピソード4からお読みください。


 グラスが触れ合うカチンという音が、耳から遠のいていく。

 中学生の頃の記憶が脳裏に焼き付ける。


「お前なんか、いる必要ねえんだよ」

「いらねえんだよ」

 突きつけられる罵倒の声。

 心にその言葉が刃として刺さる。

 胸がきゅっとなって、頭が痛くなる。


「お前なんかいらない」

 頭にその言葉が何度も何度も反響する。

 言葉を放つ五人の影が大きく大きく膨れ上がってくる。

 頭に、胸に、心に、刃が刺さっていく。


 グサ。

 血まみれになって耳を塞ぐ。

 塞いでも、塞いでも、飛んでくる刃。

 私はそれから逃れられない。

 苦しい。ねえ、誰か。助けてよ。