けれど、やっぱりユキは、ママにも、パパにも、学校の友だちにも、まほうの国について話しませんでした。
(だって、まほうの国のクイーンと約束したから)
ユキが手を洗ってテーブルにつくと、パパがたずねてきました。
「ユキは、部屋でなにをしていたんだい?」
パパが家に帰ってきたのにも気づかずに、ずっと部屋にいたので、パパは気になっているみたいです。
「あのね、わたしもママみたいに、お話を書いてみてるんだ」
「あら! そうなの?」
ユキの答えに、ママがうれしそうな顔をしました。
「うん。わたしの体験したワクワクとかドキドキを、なにかに残しておきたいなって思ったの」
もちろん、まほうの国のことや、フレッピーのことを、そのままお話にするつもりはありません。



