ティナがなにかを思い出したように、くすっと笑います。
「まだ学校に入ったばかりのころにね、ねぼうしちゃったから、まわりの時間をとめている間にしたくをしようと思ったの。でもクロックは来てくれないし、ママには気づかれるし、けっきょくちこくするし、すっごく怒られた」
その話を聞いて、ユキは声をあげて笑いました。
「あははっ! そのまほうの使い方は、よくないもんね」
「そうなの。でもそのときは、すっごくあせってたんだよ」
中庭には、ふたりの笑い合う声がひびきます。
そうして楽しく過ごし、あっという間に、帰る時間がやってきました。



