ユキとティナがどうするべきか、頭を悩ませていると。
「……まったく。きょうだけだからな」
どこからか、そんな声が聞こえてきました。
(たしか、この声って……)
見上げると、中庭の空に、クロックがいます。
とたんに、あたりがやわらかい光に包まれました。
ユキがテーブルを見ると、ぺしゃんこになっていたパイは、ところどころコゲているけれど、ふっくらパリパリに。クリームが溶けていたケーキは、形は崩れているけれど、ツンとツノの立つ、つややかなクリームに戻っていきます。
(時間が、まきもどってる……?)
ユキがおどろきながらその様子を見つめていると、ティナがおしえてくれました。



