いつだったか、ユキがママに〝おいしさのひみつ〟をたずねると、ママは人差し指を口にあてて、ウインクしながら言いました。
『それはね、ママがユキへのあいじょうを、たっぷり込めているからよ。大切な人を想って作ったら、その分だけおいしくなるの』
それを聞いて、ユキは納得しました。
だって、チョコクッキーだけでなく、ママが作ってくれるものは、朝ごはんも夜ごはんも、全部おいしいのです。
それはきっと、ママがたっぷりのあいじょうを込めてくれているからにちがいありません。
(だったら、ぺこのまほうで作った料理やスイーツだって……!)
ぺこは、ティナとユキのために、がんばって作ってくれたのです。
コゲていたって、少し形がくずれていたって、ぺこのあいじょうがこもった料理やスイーツは、とってもおいしいに決まっています。
「クイーンになりたいからとか、まほうをつかうのが上手じゃないとか、そんな理由でぺこと友だちをやめたりなんかしない!」
「姫しゃま……」



