「グルルルッ……、アオーーーーン」
おそろしい唸り声と遠吠えが聞こえました。
「ビーストだ!」
「どうしよう、わたしたちが森にいるって気づいたんだ」
このままでは、きっとすぐにビーストに見つかってしまいます。
かといって、ぺこがいるとわかっているのに、このまま逃げるわけにはいきません。
(早くぺこを見つけて、ビーストに会ってしまう前に森を抜け出さなきゃ)
ユキはおそろしさに打ち勝とうと、ふるえる手をぎゅっとにぎりしめました。
「ハカセ、もう1回おねがい」
「はいっ」
ユキはもう1度、ぺこのいばしょをまほうでさがします。



