「ぺこ。次は、ユキのためにチョコクッキーを作ろう」
けれど。
そんなふたりの思いは、ぺこのしょんぼりしている心には届かなかったようです。
「ぺこは……ぺこは……ユキしゃんのママみたいな、おいしいチョコクッキーはつくれましぇん」
ぷるぷるとふるえながら、ぺこは言いました。
「クイーンになりたいのなら、もっとじょうずに料理のまほうを使えるフレッピーとお友だちになったほうが、姫しゃまのためでしゅっ!」
「あっ! ぺこっ!」
まんまるな瞳になみだを浮かべたぺこは、ぴゅうっと飛んでいってしまいました。
あまりにとつぜんのできごとで、一歩も動けませんでした。
(どうしよう。わたし、よけいなことを言っちゃったのかな)



