お城の中庭には、お日さまの光がキラキラとふりそそいでいます。

青々とした木々や色とりどりの花たちのまわりには、葉っぱやお花の形をしたフレッピーがたくさんいました。

彼らはみんな、クイーンであるティナのママのお友だちなのです。

「さぁ、あとはティナが準備なさいね」
「うんっ! ありがとう、ママ」

ティナのママは、かざりつけのまほうでテーブルセットやお花を準備してくれました。

あとは、料理とスイーツだけ。

「ユキ。ティナとなかよくしてくれて、ありがとう。楽しんでいってね」
「はい! ありがとうございます」

ティナのママが中庭から去っていくのを見送ると、ぺこがティナの肩からぴょーんと飛びおりました。

「ここからは、ぺこのでばんでしゅっ!」

ぺこが、まんまるな手足で決めポーズをとります。