ユキは、ママ特製クッキーを食べ終えて部屋にもどりました。
すると、天井のすみっこに〝なにか〟が浮いているのに気がつきます。
(えっ、なぁに?!)
おどろきときんちょうで、ユキの胸は痛いほどドキドキしています。
浮かんでいる〝なにか〟は、白くて、ふわふわで、もふもふしていて、まるでわたあめのよう。
背中には小さな羽根がついています。まんまるな目には、うるうる涙が浮かんでいて、なんだか怖がっているみたい。
ユキは読書が大好きですが、友だちをつくるのが少し苦手です。なので、はじめましての相手に声をかけるのは、とってもきんちょうしてしまうのです。
「あなた、だぁれ? どこから来たの?」



