「ブロー、もっとつよい風を起こすのよ」
アリシアがブローに言うと、彼女のまわりが強い光に包まれます。ユキは、まぶしすぎて目をあけていられません。
そして、
ビュオーーーッ!
とてもつよい風がふきつけました。まるであらしのようで、座っていても、からだがかたむいてしまいます。
「どう? わたくしのまほうの力のつよさが、わかったかしら?」
アリシアが、とくいげに言いました。
机から、みんなの持ち物がガシャン、ガシャンと、次々に音を立てて落ちていきます。
「きゃあっ!」
「わっ、あぶないよ!」
生徒たちが、アリシアに注意しました。けれど、風はなかなかおさまりません。
そんな時、ノア先生が首にまいていたスカーフが風に飛ばされ、窓のそとへと飛んでいってしまいました。
「アリシア、ブローのまほうを止めるのです!」
「は、はいっ」



