声を荒げる私に、佳燐はにっこりとした笑顔で
「それじゃあ、いっそのこと彼氏作らなければいいんじゃないかしら!
私も愚痴を聞かなくて済むでしょう?」
と、笑顔で言った。
「すっごい笑顔で毒吐くじゃん・・・まあ、そういう所が佳燐の長所だけどね」
佳燐は、由緒正しきお嬢様の家の子だ。
家での窮屈さに耐えきれなくなり、家から遠く離れたこの高校に越してきたらしい。
「眞和香ちゃん、そろそろHR始まるよ・・・?」
「え、席戻らなきゃ!佳燐、またね!」
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