愛を知った日

「奏も分かってるわよね。それくらい心配してるのよ。」
「うん。分かってる。」
「ねぇね、おかえり〜」
その時、碧が私の足に抱きついてきた。
「ただいま。」
私は碧の頭を撫でた。
「お兄ちゃん達に会ってきたんでしょ。楽しかった?」
「うん。楽しかったよ。」
「元気だった?」
「うん。」
「あっそういえば今度テストの勉強会しようって話になったんだけど家でやっていい?」
「いつ?」
「決まってないけど今度の休みじゃないかな。いい?」
「あっいいよ。」
「本当に?ありがとう。じゃあみんなに伝えるね。」
「見えないところよりいいよな…」
パパがなにか小声でぶつぶつ言っているがよく聞こえない。
「お兄ちゃん達に会えるの?」
「会えるよ。」
「やったー!」
碧が喜んで飛び跳ねた。
「もう少しでご飯できるから奏、手洗って来なさい。」
「はーい。」
私は洗面所に行きうがいをして手を洗って部屋に戻って部屋着に着替える。
戻った時にはすでにできたものを並べているところだった。碧が箸を並べるのを手伝っていた。
「ねぇね、どうぞ。」
「ありがとう。」
「さぁ。食べましょう。」
「いただきます。」