愛を知った日

「帰りももしあれだったら迎えに行くから。」
「ありがとう。じゃあ行ってきます。」
「パパ、いってきまーす。」
「いってらっしゃい。」
そして3人で車に乗って出発した。
「奏、体調大丈夫？最近学校はどうなの？」
「うん。今日も体調いいよ。学校も楽しいし昨日は明美ちゃんにも会えたし。」
「そう。良かった。明美ちゃんは元気？」
「元気だし相変わらずおしゃれ。」
「明美ちゃんはいつもおしゃれよね。」
「そうそう。」
ママはバリバリ働いていて管理職で忙しいのに私達の話をちゃんと聞いてくれる。
私も幼い頃からママが忙しそうなのは感じていた。その代わりパパがゆったりした仕事に就いている。
今はその時よりも出世しているはずなのに両親ともちゃんと時間を取って私達を大切にしてくれている。
私はそんな両親をとても尊敬している。
そんなことを考えていると学校に着いていた。
「着いたよ。」
「あっありがとう。行ってくるね。」
「帰りのために一応傘持って行きなさい。」
「ありがとう。」
「なんかあったら連絡するのよ。」
「ねぇね、学校頑張ってねー。いってらっしゃい。」
「うん。碧も友達と仲良くね。行ってきます。」
私は碧の頭を撫でて車を降りた。