「碧、寝た?」
「寝たよ。」
「ありがとう。読み聞かせだけは奏に勝てないよ。」
「そうかな?」
「奏でいない時、僕が読み聞かせするけどねぇねの方がいいっていつも言われるよ。」
「そうなの?ふふ。嬉しい。」
「なんか私も眠たくなってきちゃった。」
「明日も学校だろう。早く寝て。パパはもう少しママを待っているから。」
「じゃあお先におやすみ。」
「おやすみ。」
そうして私は自分の部屋に入ってベッドに横になった。疲れてしまってすぐに寝入った。
翌日。
「奏、起きて。朝だよ。」
その声で目が覚めて見るとパパだった。
「おはよう。朝ごはんできてるよ。今日は雨だから送るね。」
私はぼーっとしながら部屋を出た。
「ねぇね、おはよう。」
「おはよう。」
そこにはママと碧がすでに座ってごはんを食べていた。
「碧、ママ。おはよう。」
「ママ、昨日は遅かったみたいだね。」
「そうなのよ。ちょっとトラブルで本当に疲れた。」
「ぐったりしてたもんね。」
「でも昨日のごはん美味しかったわ。」
パパとママは何年経ってもラブラブだ。
「あっそうだ。今日はママが送って行くわ。」
「えっ大丈夫なの?」
「今日はゆっくり出勤する日だから。」
「そっか。」
そんなやり取りをして朝ごはんを食べて準備をした。