「2人共、ごはん出来たよ。」
「はーい。」
遊びに夢中になって時間に気づいていなかった。
「パパ、ごめんね。手伝いたかったのに。」
「ううん。大丈夫だよ。ありがとう。」
「じゃあ食べよっか。」
「いただきます。」
「うん美味しい。」
「本当？良かった。おかわりもあるから食べて。」
そうして3人で夜ご飯を食べて、それからお風呂に入った。私がお風呂から上がってもママはまだ帰って来ていなかった。
「ママ、まだ帰ってきてないの？」
「うん。まだ。遅くなるみたいだね。」
「ねぇね。眠たいから絵本読んで。」
弟がヨロヨロと眠たそうに歩いてきた。
「奏の読みが上手いから奏がいいんだって。ね？碧。」
「うん。ねぇねに読んでほしい。」
「分かった。じゃあ行こっか。」
「うん。」
「パパ、おやすみ。」
「おやすみー。」
それから弟の部屋に行き、隣で読み聞かせをした。
その後すぐ寝てしまったのでしばらく碧の寝顔を見て布団をかけてから私は静かに部屋を出た。