愛を知った日

「伊月くん!」
「はーい!」
「ねぇねがいつもお世話になってます」
「おっ。驚いたなぁ。そんなこと言えるなんて賢いね。こちらこそお世話になってます」
「ところで君が噂のイケメンくんかい?」
「イケメンくん?」
「ちょっとパパ!そんなこといきなり聞かないで!」
「ああ。鳳蝶のことですね。鳳蝶なら午後からミスコンに出るので今シフト入っててこの混み具合です」
「奏パパ、あれが鳳蝶です」
明美ちゃんがパパを手招きして教室を覗いていた。
「確かにイケメンだけどチャラいなぁ」
「チャラくは見えるよね」
「僕も見たい」
「あそこだよ」
「すごくかっこいい!お兄ちゃん〜」
碧が働いている鳳蝶くんを呼んでいる。
「碧!お兄ちゃん忙しいからダメだよ」
咄嗟にそう言ったが碧の声を聞いた鳳蝶くんはこっちに気づいて近づいてきた。
「2人とも来てくれたんだな」
「はい」
「うん。大盛況だね」
「ああ。嬉しいよ」
「その服も似合ってる」
「そうか?本当は裏方やる予定だったんだけど無理やり着せられたんだ」
「かっこいいです」
「そうか。もしかして奏の?」
そう言ってお父さんと弟に目線を向けた。