愛を知った日

病院へ着くと奏は運ばれて行った。俺はここで待っていてくださいと言われた場所で椅子に座って待っていた。 
伊月に奏が運ばれた病院を教えると明美と一緒にくるという事だった。明美は大丈夫なのか聞くと今は落ち着いていると返ってきたので少し安心した。1人で待っている間も手が震えてあぁ怖いんだと納得してしまった。
その後、すぐに奏の母親と思われる女性がやって来たので俺は声をかけた。
「あの。奏さんのお母さんですか?」
「はい。そうですけど…」
「俺、奏さんと一緒に救急車に乗ってきた北山鳳蝶です。」
「あっ看護師さんについてきてくれた男の子がいるって聞いてたけど本当にありがとう。助かりました。」
「あの…奏さんは大丈夫なんでしょうか?いきなり意識を失うなんて…」
「ああ。大丈夫大丈夫。暑いから熱中症にでもなったんでしょう。あの子あんまり水分摂らないから。」
「俺達、倒れる前カフェにいたんです。友達と。飲み物はちゃんと飲んでたはずですけど。」
「あの子、昔から体弱くて。心配してくれてありがとう。でも本当に大丈夫だから安心して。」
「そうなんですね。分かりました…」
その後、明美達も合流し医者の話を聞いてくるという奏の母親を見送って3人で椅子に座って待っていた。