愛を知った日

両親が死んで孤独だった俺に心安らげる場所を与えてくれた。
「今まで家族以外で大切に思ってくれる人なんていないしできないと思ってた部分があったんだけど鳳蝶くんは私を優しく包んでくれて守ってくれるそんな存在だよ」
「私は鳳蝶くんに出会って本当の愛を知ったよ。私を愛してくれてありがとう。これからもずっと一緒にいようね」
そう言われた瞬間、人目も気にせず抱きしめていた。そんな事を言われたら俺だって泣いてしまう。少し恥ずかしくて顔を見られないようにする。でも声までは誤魔化せなかった。
「俺も…俺も奏に出会って愛を知った。両親を失って空っぽだった俺を満たしてくれた。幸せを教えてくれた。夢も持てた。今の俺があるのは全部…全部奏のおかげ。ありがとう。愛してる」
心の底からそう思う。もし奏に出会っていなくても俺は普通に人生を歩んでいただろう。でもこんなに夢や明日への希望は持てていなかった気がする。奏がいるから頑張れる。そんな事を考えていると思いが溢れて気づけば口づけていた。
奏は一瞬、人目を気にしていたがすぐ考えるのをやめたらしい。俺達の事を見守るように頭上には暖かい日差しが降り注いでいた。

あの日、君に出会って本当の愛を知った。
君は暗闇を照らす太陽、希望の光。
これからもずっと永遠に。

<完>