愛を知った日

「私それまでね、なんとなく人を信じられなくて孤独だった。親でさえもなんか一歩引いてた。でも鳳蝶くんといると1人じゃないって思えるの」
鳳蝶くんは静かに私の話を聞いてくれた。
「今まで家族以外で大切に思ってくれる人なんていないしできないと思ってた部分があったんだけど鳳蝶くんは私を優しく包んでくれて守ってくれるそんな存在だよ」
「私は鳳蝶くんに出会って本当の愛を知ったよ。私を愛してくれてありがとう。これからもずっと一緒にいようね」
そこまで言い終えると鳳蝶くんに抱きしめられた。顔は見えないものの涙声だ。
「俺も…俺も奏に出会って愛を知った。両親を失って空っぽだった俺を満たしてくれた。幸せを教えてくれた。夢も持てた。今の俺があるのは全部…全部奏のおかげ。ありがとう。愛してる」
鳳蝶くんは微笑んで私に優しくキスをする。
私は人がいないかドキドキしたがそんな心配も一瞬で吹き飛んだ。2人の間には爽やかな風だけが吹いていた。