愛を知った日

そうして許された1泊のお家デート。気合いを入れて準備した。鳳蝶くんの家には何回か行ったことはあるけど泊まるのは初めてで緊張する。鳳蝶くんの最寄り駅にまで着いたら迎えに来てくれていて興奮して走ったら怒られた。鳳蝶くんは私に関してはすごく心配症だ。そんな事を思いながらごく自然に手を繋ぐ。
「久しぶりだね。こうやって歩くの」
本当に久しぶりなのだ。お互い実習やレポートで忙しく会えていなかった。
「そうだな。今日もかわいい。髪切ったのか?」
「うん。少しだけ」
鳳蝶くんはこういう小さなことにも気づいてくれる。
「実習大変なの?」
「まぁな。でも頑張るよ」
鳳蝶くんは今2年生で本格的に実習が始まった。でも就職したい病院はもう決まっているようだ。その病院とはなんと私の主治医である武先生が勤めている病院だ。このことを聞かされた時は純粋に驚いた。
「良くなったと言っても完治ってわけじゃないんだから俺も一緒に話聞いた方がなにかと安心だろ。なにより俺が近くにいたい」
そう言われてだめなんて言えるわけがない。
「まぁまだ内定もらえるか分からないんだけどな」
「頑張って。応援してる。内定もらえたらお祝いするね」
「ありがとう」