愛を知った日

それを聞くと奏は弱々しく笑った。
「ごめんね…でも大丈夫だよ…鳳蝶くんかっこいいから…すぐかわいい子見つかるよ」
「謝らないでくれ。俺にとっては奏が1番可愛い。奏以外の子に興味はない。奏は俺と一緒に生きるんだよ!」
もう涙が止まらない。
「ありがとう…箱開けてみて…」
俺は震える手で開ける。そこにはアクセサリーが入っていた。
「この間鳳蝶くんのプレゼント投げちゃったから…お詫びに買ったのアンクレット…本当は…すぐ渡したかったけどこんな事になって…」
「そんなのどうでもいいんだ。ありがとう…嬉しいよ」
奏を優しく抱きしめる。
「良かった…鳳蝶くん大好き」
「俺も大好きだ。愛してる」
そして奏の頬に優しくキスをする。
奏は幸せそうに笑ってそこで力尽きたように目を閉じた。それと同時に奏に繋がっているモニターが大きな音を出す。
「奏!死ぬな!死ぬな!」
その直後、先生が入ってきて奏の側から引き剥がされる。俺達に2人っきりの時間を与えるために外に出てくれていた家族もただならぬ様子にまた戻って来ていた。それを見守る全員が涙でボロボロだった。そんな中先生が心臓マッサージを施す。だがモニターは動かないままだ。そして無情にも病室にはピーという電子音だけが響いていた。