愛を知った日

「あっやっと笑った!」
「えっ?」
「鳳蝶、全然笑ってないからさぁ」
「あっ…」
「笑った方がかっこいいよ」
「そうだな。ありがとう」
「伊月、ちょっと手伝って」
その後も伊月と明美は部屋を綺麗にしてくれた。
「お前らは食べないのか?」
と聞いたけど
「ここ綺麗にしてから食べるから」
と言われて
「すみません…」
としか返せなかった。
ひと通り片付け終わった頃にはもう俺はケーキを食べ終わっていた。
「あっこれ、プレゼント」
そう言って伊月に渡されたのはマスコットのキーホルダー。どうせいつものガチャガチャかクレーンゲームで取ったものだろう。毎年ほとんどそうだ。
「ありがとう」
「私はデジタルで送っておいたから。何が好きかと分かんなかったからネットで使えるギフト券」
「ありがとう」
スマホを取り出して確認すると確かにデジタルギフト券が届いていた。その時、またベルが鳴った。
「あっ来た!俺が出る」
と伊月が出て行った。
入ってきたのはなんと蘭だった。
「こんにちは…」
「蘭!?どうしたんだ?」
「伊月くんに呼ばれて」
「誕生日だし人数多い方が楽しいでしょ」
「これ、プレゼント。甘いもの好きでしょ」
それはマドレーヌとカヌレのセットだった。
「ありがとう」