愛を知った日

(なんで…なんで…奏なんだよ!死なせるなら俺にしてくれよ!苦しいのも全部全部俺でいいのに…なんで…なんで…)
そうやって帰って来てからずっと泣いてぐったりと眠りに落ちた。
翌日。体が鉛のように重たくて学校は休んだ。家でなにをしていても涙が出てきてまともに動けない。気づいたら泣いている。そんな日々を過ごして3日目の朝。玄関ベルが鳴った。最近は朝、あまり起きられなくなっていた。出るのが面倒くさく無視していたが、何回も鳴るのでベッドを這い出てドアを開ける。
「よっ!生きてる?」
「そんなボロボロの顔、初めて見たわ。入っていい?」
それは伊月と明美だった。しかも答える前から上がり込んできた。
「あ〜あ。こんなに汚くして。真っ暗だし太陽の光は大事なのに」
明美は問答無用で閉めていたカーテンを開ける。すると今日は天気が良いらしく眩しい。
「これ、休んだ分の課題ね。それと先生と蘭ちゃんから伝言。受験もあるし早く学校来いって。鳳蝶最近は真面目だったからみんな心配してるよ。ファンクラブの子達も」
机に大量の課題が置かれた。
「とりあえずそのボロボロの顔なんとかしな」
そう言われて顔を洗った。