愛を知った日

それから数日。徐々に体調が回復傾向にあった。
明美ちゃん達もお見舞いに来てくれた。
「奏、大丈夫?来たよ」
「明美ちゃんありがとう」
「ううん。伊月も連れてきた」
「奏ちゃん、どう?」
「大丈夫だよ。ありがとう」 
「鳳蝶から元気ないって聞いたけど元気そうだね」
「うん」
「良かった〜やっぱり学校も奏がいないと寂しいよ」
いつも通りの明美ちゃんに思わず笑ってしまう。
「そういえば今日鳳蝶は?」
「まだ来てない」
「そうなんだ」  
「そういえば2人に聞きたいことあったんだ」
「なに?」
「2人は進路ってもう決めてる?」
「えっ?」
「僕は大学受験するつもりだよ」
「えっ?それなのにこんなところに来て大丈夫なの?」
明美ちゃんが伊月くんを見て驚いている。
「まぁまぁ…今日くらいはいいよ」
「明美ちゃんは?」
「私はファッションの専門学校かな。って言っても今年の卒業は無理そうだけど…」
「そうなの?」
「うちの学校は学年とかあんまりないじゃん。全部レポート提出したら卒業みたいな」
「うん」
「今年中に提出し終えるかギリギリって感じ」
「そっか」 
「私も今年の卒業は厳しいな」
「奏は仕方ないじゃん。それなら私と一緒に来年卒業しよ」
「それもいいね」