愛を知った日

奏には言っていないが付き合った時からいや、付き合う前から思っていることがある。
奏はなにかを隠している。いくら身体が弱いと言っても体調を崩すことが多すぎる。なにかの病気ではないかと思っているが俺も両親のことを隠している手前、突っ込んで聞くことができない。
そんなことを考えながらベッドに横になりスマホをいじっていると
「話したいことがあるの。今から鳳蝶くんの家に行きます」
と連絡がきた。いつもと違う強い意志を感じる文面で話したいことがあるなんて言われて緊張したがとりあえず待っているとだけ返信し俺はソワソワしながら部屋を綺麗した。
ひと通りやり終わって玄関のチャイムが鳴った。
「は〜い。あっ奏、待ってた」
「大事な話があるの」
そう言った奏の目には強いものが宿っていた。
「とりあえず入って」
俺は部屋に招き入れると同時にお茶を淹れる。
「ここまで1人できたのか?体調悪いのに大丈夫か?」
2人で座って最初にそう聞いた。
「うん。心配してくれてありがとう」
奏はそう言うと1口お茶を飲み、なにか言おうとしていたがそこでまだ渡せていないプレゼントのことを思い出してしまった。いや、本当は俺達にとって重い話なのではないかと勘繰ってしまいそれを誤魔化したかったのかもしれない。