愛を知った日

「じゃあ決まり!タオルありがとう」
と言って帰って行った。
奏はそろそろかと思いスマホを確認した。するとこんなメッセージが届いていた。
「ごめん。今日やっぱり家の用事で行けない」
俺は残念に思う気持ちもあったがすぐに
「大丈夫か?残念だけど分かった。また今度会いたい」
そう送った。この時心の少しの違和感を無視したことをのちに後悔することになる。
そして迎えた奏の誕生日。奏の家に向かうと楽とかいう男がいた。奏の幼なじみだという。正直、いい気はしなかったが、なるべく平然と挨拶をしてパーティーが始まる。テーブルにはもうすでに豪華な料理が並んでいる。
奏の父親が乾杯の音頭を取ろうと立ち上がるが途中でおんおんと泣いてしまう。結局、母親の音頭でグラスを合わせた。さっそく料理を1口食べるとやっぱり美味しい。どんどん食べてと言う言葉に甘えてどんどん橋が進む。
パーティーも中盤になってきた頃、楽という男が話しかけてきた。
「隣、いいかな?」
「どうぞ」
「奏、楽しそうだね」
楽の視線の先には明美と楽しそうに笑っている奏がいた。
「鳳蝶くんかっこいいね」
「ありがとうございます」
「奏、羨ましいな。彼氏がこんなにかっこいいなんて」