愛を知った日

それから俺が忙しく数日会えない日が続いた。俺は奏不足でこっそり学校を抜け出し奏に連絡した。
「今から家、来れる?」
するとすぐに
「行きます!」
と返信がきたので急いで家に帰って待つ。その時ベルが鳴った。奏かと思いウキウキで出ると蘭だった。
「なんで?」
「奏ちゃんかと思った?ごめんね。鳳蝶が学校出ていくの見えたから私もついてきた。途中で雨降って最悪だよ。とりあえず入れて」
気づけば外も雨が降っていた。
「ちょっ…今から奏来るんだよ。不安にさせるようなことしたくないんだ」
「雨でべちゃべちゃなの。すぐ帰るからとりあえずタオル貸して」
「仕方ねぇな。タオル貸したら本当にすぐ帰ってくれよ」
「は〜い」
そして蘭を家に入れた。俺はすぐにタオルを持ってきて差し出す。
「ありがとう〜あっそういえば奏ちゃんのプレゼント決まった?」
「まだだ」
「えっ?誕生日もうすぐじゃなかった?」
「そうだけど…」
「ネックレスとかは?」
「ネックレス?」
「そう。ペアの」
「ペア?重くないか?」
「カップルならそれくらい持ってて当たり前だよ」
「でもデザインとか分からないし」
「仕方ないな〜私が一緒に選んであげる」
「いや…」
「だって分からないんでしょ?」
俺は無言で頷く。