愛を知った日

「お目当てのものは買えた?」
「うん」
「良かったね。僕、今から碧のこと迎えに行って来るから」
「うん。行ってらっしゃい」
「行ってきます」
私と入れ違いで碧のお迎えのためパパが家を出た。その背中を見送り私は部屋着に着替えてまったりする。上機嫌で買ったものを確認し手紙を添えようかなどと考えて小さめの便箋とペンを持って机に向かう。先日の謝罪とプレゼントを用意してくれたことへのお礼、その他諸々を書いて同封した。でもいざとなると自分から連絡するのを躊躇ってしまう。そんなことを考えいるとぼっーとなってしまったようでいつの間にか帰って来ていた碧に声をかけられた。
「ねぇね、なに考えてるの?」
「うん?ごめん。ぼっーとしてた」
「お兄ちゃんのこと?」
私の弟はこういう時鋭い。
「なんでそう思うの?」
「だって最近ねぇねが考えたり話したりするのはお兄ちゃんのことが多いし」
「鋭いね」
「どうしたの?僕に言ってごらんよ」
「ねぇね、鳳蝶くんと喧嘩しちゃったの。仲直りするためにプレゼントも買って近いうち会った方がいいと思ってるんだけどなかなか気まずくて…」
「僕も友達と喧嘩したら気まずいけど勇気を出してごめんって言うのがいいよ」