愛を知った日

「奏、明日暇?暇ならそんなにブランドではないんだけどおしゃれなデザインのお店があって。そこなら買いやすいと思うんだ。車出すから良かったら一緒に行く?男子目線でアドバイスもできると思うし」
「えっ?いいの?ありがとう。助かる!」
「ふふっ。じゃあ明日迎えに行くな」
「ありがとう」
そう約束した翌日。
「奏、今日どこか行くの?」
今日は寝坊せずにバタバタと準備している私を見て家族が言った。
「ねぇね、お兄ちゃんとデートなの?」
「ううん。今日は楽くんと鳳蝶くんの誕生日プレゼント買いに行くの」
鳳蝶くんとのデートほど気合いは入れずラフな格好だが、外に出るので身だしなみは整えたい。
「あら!楽くんとなんて聞いてないわよ」
「言ってないもん」
「言ってないもんって…最近体調はどうなの?」
「大丈夫だよ」
「無理しないで気をつけて行ってらっしゃい。私、そろそろ仕事行かなきゃ。碧〜行くわよ」
「は〜い。ねぇね、パパいってきます」
「行ってらっしゃい」
「あっそうだ。パパは午後から在宅よね?」
「うん。お迎えは僕が行くよ」
「ありがとう。私、今日は遅くなりそうなの」
「分かった。頑張って」
「行ってきます」
ママと碧が出て行って少し経ってパパが出かけた。
「調子悪くなったら無理しないでね。午後からならパパも迎えに行けるから」
「ありがとう」