愛を知った日

「じゃあどうすればいい?俺だってこんな事望んでるわけじゃない。でも昔からの友達や近いてくる女達を蔑ろにするわけにいかないだろ。もしかしたら奏に影響があるかもしれないのに…時には言えないことだってあるよ。奏だって俺に全てを話してるわけじゃないだろ?」
「ごめん。今は冷静になれない。ちょっと頭、冷やす」
「おい!ちょっと待てよ…」
「今日は帰るね」
早口でそう伝えて家を出た。鳳蝶くんはそれ以上追いかけては来なかった。
私はスマホを開きすぐに楽くんに連絡した。状況を説明すると今から会うことになりファミレスか楽くんの家を提案されたのでやけ食いしてやると速攻でファミレスを選んだ。現在地から近いファミレスの地図が送られてきたのでそこに向かう。さすがにまだ楽くんは来ていなかったので見えやすい席に座り、待っていた。その間スマホを見ても鳳蝶くんからの連絡はなかった。あんなに感情を露わにするのは久しぶりだ。幼い頃からなんとなく空気を読んでしまう癖があったし病気になってからはさらに人にどう思われているかを気にするようになった。
少し嫌なことがあっても自分の感情より他人の感情を優先し遠慮してしまう。それが自分だった。