私は急いで傘を開いて鳳蝶くんの家まで早足で向かった。家の前まで来て少し息が上がったのでその場に立ち止まった。すると鳳蝶くんが玄関先で誰かと話しているのが見えた。あの子だ。しばらく話した後、最終的に家に招き入れていた。それを見た途端、頭が真っ白になった。差していた傘を落としその場に呆然と立ち尽くす。
(なんで…?なんで?なんで?)
そればかりが頭を支配するがその場に飛び込む勇気もない。できることと言えばそこから早く去ることだけだった。その時は病気のことなんてすっかり頭から抜け落ちてひたすら走る。最寄り駅に戻ったところで胸が苦しくなり近くのベンチに倒れ込む。何人かが大丈夫ですか?と声をかけてくれたが大丈夫ですと言ってそのまま動かなかった。途端に涙が出てくる。
(やっぱり浮気?家にまで入れる関係なの?人あんまり入れたことないって言ってたのに…)
ひとしきり泣いたら妙に頭がすっきりしてスマホを取り出して連絡する。まずは鳳蝶くんに。
「ごめん。今日やっぱり家の用事で行けない」
するとすぐに返信があり
「大丈夫か?残念だけど分かった。また今度会いたい」
「ふっふっ。」
私を気遣うようなメッセージに乾いた笑いが溢れる。
(なんで…?なんで?なんで?)
そればかりが頭を支配するがその場に飛び込む勇気もない。できることと言えばそこから早く去ることだけだった。その時は病気のことなんてすっかり頭から抜け落ちてひたすら走る。最寄り駅に戻ったところで胸が苦しくなり近くのベンチに倒れ込む。何人かが大丈夫ですか?と声をかけてくれたが大丈夫ですと言ってそのまま動かなかった。途端に涙が出てくる。
(やっぱり浮気?家にまで入れる関係なの?人あんまり入れたことないって言ってたのに…)
ひとしきり泣いたら妙に頭がすっきりしてスマホを取り出して連絡する。まずは鳳蝶くんに。
「ごめん。今日やっぱり家の用事で行けない」
するとすぐに返信があり
「大丈夫か?残念だけど分かった。また今度会いたい」
「ふっふっ。」
私を気遣うようなメッセージに乾いた笑いが溢れる。


