愛を知った日

「ママが出張で。パパも忙しいから私が代わりに。」
「そうか。体調は大丈夫なのか?」
「うん。まぁまぁかな。」
「良かった。」
「お兄ちゃん〜遊ぼう!」
その時。碧の声が聞こえた。
「おう!ちょっと行ってくる。」
「うん。」
「ねぇねはそこで見てて。」
「はーい。」
キャハキャハと楽しそうな声を上げながら遊ぶ3人を見ていたら1人だけ疎外感を感じて目を逸らした。
(まるであの2人が恋人みたい…)
ひとしきり遊んで疲れたと言って私の方へやって来た。
「仲馬さん、遊んでもらってすみません。ありがとうございます。」
「いえいえ。私も楽しかったので。あと仲馬さんって固いので蘭って呼んでください。」
「あっじゃあ…蘭ちゃん…」
「はい。」
「もう暗くなってきたからそろそろ帰ろうか。」
「え〜まだ遊びたいー」
そこで鳳蝶くんが助け舟を出してくれた。
「碧、また遊ぼう。」
「本当?また遊んでくれる?」
「うん。」
「2人とも、送ってくよ。」
「でも蘭ちゃんは?」
「大丈夫です。自分で帰るので。」
「だそうだ。行こう。」
「碧くん、またね。」
「またね。」
「ありがとうございました。」
私達は頭を下げて公園を出た。