愛を知った日

「本当に奏ちゃんのこと言って良かったの?」
昼休みに2人だけの秘密の部屋で昼食を食べていた時、伊月が言った。
「もうこれ以上、隠せねぇ。」
「それにしても誰が言ったんだろうね?」
「このこと言ったのはお前と明美とファンクラブの奴くらいだよな?」
「うん。」
「お前は言ったりしてないんだよな?」
鋭い目つきで聞いた。
「うん。僕じゃないよ。」
「そうなると明美かファンクラブだよな?でも明美ではないと思うんだよな。一応聞いてみるか。」
俺は明美にメッセージを送った。
「聞きたいことあるんだけど今、いいか?」
滅多にしないので明美は驚いたようで
「珍しいね。どした?」
「俺と奏が付き合ってること誰かに言ったりしたか?」
「ううん。言ってないけど。どしたの?」
「いや、それならいいんだ。突然ごめんな。ありがとう。」
「分かった。気になるけどまぁ聞かないであげる。」
「なんて?」
「やっぱり明美じゃない。」
「じゃあファンクラブか。」
「聞いた方がいいかな?」
「でももしファンクラブにいたらどうする?」
「それが厄介だよな。」
「とりあえず会長に聞いてみるか?」
「会長が張本人だったら?」
「奏にも何かあるかもしれないしなりふり構っていられないだろ。もしそうだとしたらその時はその時だよ。」