愛を知った日

「それは…誰かも分からない状況で…」
「うん。分かるよ。奏は昔から私達に心配かけまいとして遠慮するところがあるからね。それは私達の責任だ。でもそれでも大ごとになる前に言って欲しかった。いや、言うべきだ。」
「ごめんなさい…」
「安心しなさい。僕は安心して任せるのが難しいって言っただけで別れろとか言ってるわけではないんだ。それに奏は彼女達の謝罪を受け入れたんだろう?奏も自分で判断できる年齢だし僕がとやかく言うことではない。」
「うん。ごめんなさい。」
「すみませんでした!」
鳳蝶くんはパパに向かって深々と頭を下げた。
「でもこのことはママにも報告するよ。」
「はい…」
「最後に鳳蝶くん、奏のこと助けてくれて本当にありがとう。そして正直に話してくれてありがとう。」
「いいえ。大切な彼女なので当然のことです。」
「僕はそういう君の誠実なところを買っているんだ。」
「ありがとうございます。」
「でもこれからも奏と付き合うなら女性問題は解決した方がいい。」
「はい。もちろんです。」
「これからも奏を頼むよ。さぁ。2人とも色々あって疲れただろう。上がって。温かいお茶でも淹れる。」
「ありがとう。」
「ありがとうございます。」
そうして2人でリビングのソファに座った。