愛を知った日

「このまま帰るか?その前にほっぺ冷やすか。でも濡らせるものがねぇ。」
「私も…」
その時。
「2人とも、終わった〜?」
叫びながら手に袋を持って伊月くんが走ってきた。
「これ、冷やすやつ買ってきたよ。」
「さんきゅ。助かった。」
「伊月くん、ありがとう。」
私はニコッと笑ってそう言うと
「伊月にその笑顔はもったいない。俺だけでいい。」
鳳蝶くんが私を隠した。
「相変わらず嫉妬しいだよね〜奏ちゃん本当にこんな奴でいいの?」
「いいんだよ。」
鳳蝶くんが私の代わりに返事をする。そして鳳蝶くんは私の赤くなった頬に冷たいものを当ててくれた。
「大丈夫か?」
「うん。ありがと。」
「それにしても派手にやったねぇ。こいつらどうするの?」
「テキトーに起きたら帰しといて。」
「えーそれ僕がやるの?」
「俺はこれから奏を家に送ってご両親に色々説明するからな。」
「えっそんなのいいよ。」
「だめだ。けがしてるんだから。ここ家から近いんだよな?」
「うん。5分くらい。」
「そっか。じゃあ行くぞ。」
鳳蝶くんはそう言うと私をお姫様抱っこした。
「えっえっ…みんないるのに恥ずかしいよ。しかも重いし。」
「全然重くないし恥ずかしいなら顔伏せてろ。じゃあよろしくな。」
「見せつけてくれるね。分かったよ。いってらっしゃい。」