愛を知った日

ちょうどその時、今まで姿の見えなかった伊月くんとファンクラブの女子が帰ってきた。
「ほら。ちゃんと謝ってねぇ〜」
伊月はその女子を私の前に突き出し彼女もまた土下座をした。
「この度はっ申し訳ありませんでした…二度としません…」
「あっこの子、副会長から降ろしてファンクラブも辞めることになったからもう近づくことはないと思う。安心してね。そうだよね?」
「はい…もう二度と近づきません」
「今回は本当にごめんね」
「いえいえ」
「お前ら、もういいよ」
「失礼しました…」
そう言って去ろうとした女子に
「あっお前ら!俺の彼女は世界一可愛くて優しいって言っとけ。手出したら許さないってな」
「はいっ…」
彼女達は走って去って行った。
「大丈夫か?一旦こっちに座ろう」
鳳蝶くんが私をベンチに座らせた。
「今回はごめんな。俺のせいだ」
「ううん。鳳蝶くんのせいじゃない」
「実は…今回のことには俺のファンクラブの副会長も関わってたみたいなんだ」
「副会長って下北和子さん?」
「ああ。もう副会長から降ろしてファンクラブも脱退してるんだけど奏に謝罪させようと思って会長に連れて来てもらうことになってるんだ。もう近くまで来てるみたいだから呼んでもいいか?」